2026/10/14 11:50

歯の痛みで気を紛らわせるためにと募集したにも関わらず、テーマをくださってありがとうございます。


タイトルがテーマですが、これは相当探し回りました。

冗談抜きで世界中のありとあらゆる工場に問い合わせをしまして…

当時は何もわからなかったので、自分の作りたい型を作ってくれるかどうかを片っ端から問い合わせをしていきました。

今考えれば当たり前で非効率ですが、各工場にはその工場が得意とする型やコダワリが有るということがわかってきたので、私の理想とする型と似た物を作っている工場に絞りました。

次に問題になったのがロット数でした。

通常、製造可能ロットの平均は300~500が多く、そんな数は当時は無理でしたので、交渉というより門前払いが多かったように思います。

あまりにも上から来られると、だんだん慣れてきてこちらもハッタリをかますようになりました。

「今は少ない数だからといって断ったら、あなたはこの3年の間に私を断ったことを後悔するだろう。その時に後悔しても連絡をしてきても相手にしないからな。50個だけしか作らないが私を信じて最低価格でやってくれ」

そんなことを言っていたら、面白いと思ってくれた今の工場が製造工場として決まりました。

ただね??

そこからが本当に骨の折れる作業の連続でして、いくら説明しても既存の形のグローブに寄せて試作品が作られるのですよ。

今でこそ皆様の購入のお蔭さまで当時よりは販売数が増えたことで信用も付き、言うことを聞いてくれるようになりましたが、やはり工場の人もコダワリを持って作っていますからね…

そこはこうじゃないか?私を信じてこの形でやってみろ!私の方がプロだから!ここはこうしておいたよ!

という感じでプライドをぶつけてくる場面が数多くありました。

ただ、私も私でハッキリと「そんなものは不要だから、言われた通りに作ってくれ」というような、、、コダワリのぶつけ合い等のやり取りを何十回も続けました。


素材選びの中でもスポンジは一番大変でした。

素材のサンプルを送ってもらうと言っても、1円でも多く試作にお金を掛けたい時期だったですし、スポンジと言えど送料だけで何千円もかかる訳なので、なるべくそれはしないで選定したかったのですね。

グローブの硬さを左右するスポンジの反発などを見る際は、スポンジをいくつも用意して300MLのペットボトルを落としてもらい→その反発やバウンドの高さをスローモーションで観ながら割り出し→それと同じことを日本でもやることで大体の硬さのイメージを掴みスポンジを決めていく作業が有りました。

ここはあーでもないこーでもないと8時間くらいやり続けていましたら「あなたはクレイジーだ!スポンジなんてどれでも良いだろう!」と言われてしまったところです。

革選びでもスポンジ選びでもなんでもそうですが、一番苦労するのはいつだって妥協できない自分への苦労でした。


そんなこんなで製造を開始しましたが…

私的には海外アルアルなのでなんとも思わなくなった部分ですが、その後もヒモで頼んでベルクロが来る・色が反転して届く・送料を安くするために跡形もなく圧縮されて届く等々・・・色々と支障が出ることが続きましたが、、、

本当に皆様が買ってくださるお陰で「そんなならもう工場変えるぞ!」という発言力が付いたのが最近で御座います。 

※一見嫌な野郎に見られそうですが、海外は日本の常識が一切通用しないので、これくらい言わないとダメなのです

これが工場選定から今までの話となります。